こんにちは!
Ash(アッシュ)@oborerublogです。
伏線が伏線を呼ぶ。
そんな絡み合い交錯する、そして美しい物語に出会ってしまったので紹介させてください。
伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』。
- 伏線が回収される物語が好き
- 伊坂幸太郎さんのファン
こんな人たちにおすすめです。
ラッシュライフとは?あらすじ
宮城県仙台市を舞台とした5人の物語です。
- 豊田:金ですべてが手に入ると考える男。志奈子という女性を付き人に行動している。
- 黒澤:プロの泥棒。盗んだ物をメモに残しておく。
- 京子:不倫をする精神科医。
- 河原崎:神に縋る絵描き。父親は自殺をしている。
- 戸田:金で買えないものはないと考える。志奈子を付き人にする。
この全く接点のないような5人ですが、話が進むごとにどんどんつながっていきます。
4つのラッシュ
そもそも、ラッシュとはどういう意味なのか?
- lash:激しく動く
- lush:豊潤な
- rash:気の早い、多発
- rush:急ぐ
このように一つの意味だけではないんです。
物語に登場する一人ひとりがどのラッシュに当てはまるのか考えてみるのもいいでしょう。
すべてが繋がっていく伏線だらけのストーリー
実は時系列がバラバラ
この作品が複雑になっている要素の一つは時系列です。
5人の物語は同じ時間に進んでいるとおもいきや、日にちが違っていたりと最初読むときは苦労します。
ただ、この時のこの人の行動はここに繋がっているのかと驚くはず。
出てくるあらゆるものが伏線
もう物語に出てくる人・モノ・出来事のすべてが伏線になっていて気持ちがいいほど。
- 漢字を聞く白人女性
- 宝くじ
- 野良犬
- バラバラ死体
- 拳銃
- 展望台
挙げるとキリがないくらいにあらゆるものがつながっていきます。
点と点が繋がり線となるなんて言いますが、まさにそれですね。
豊潤な人生とは何か?
こんな気持ちいい読後感はなかなか味わえないので貴重な読書ができました。
豊潤な人生。
自分の中でのラッシュライフの解釈はこれですね。
伊坂幸太郎さんの物語をさらに読んでみたくなりました。
ただ、『砂漠』のほうが僕にはあっているかな。
僕だって砂漠に雪を降らせたい。『砂漠』伊坂幸太郎 感想・評価
学生はこんな生活を送ってみたい、社会人の方は自分の大学生活を懐かしく思う。そんな物語。伊坂幸太郎さんの『砂漠』は爽やかな読後感がたまらない。北村、鳥井、西嶋、東堂、南の5人を中心に物語は大きく動いたり小さな動きだったり。必ず満足します。
次が楽しみです。
まとめ
黒澤がなんか好き。
最後まで読んでくれてありがとね。Ash(アッシュ)@oborerublogでした。
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