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初美の引力に溺れたい。『死にたくなったら電話して』李龍徳 ネタバレ・感想

本作品に感情移入し過ぎると人間性が音を立てて壊れていく気がしてなりません。ただ、自分が本当に辛いときに傍に置いておくと優しく寄り添ってくれる安心感があります。初美の言葉は単に小説の人物から出てくるものとは思えないほどの重みを感じます。間違いなく私を形成する一冊になりました。血となり知となり骨となり。

読書家になりきれない人間が2022年読み漁った本一覧。小説・ビジネス書・漫画

本屋で手と手が触れ合って恋を始められますか?コミュ障は気まずさで逃げます。 おはようございます。 あっしゅ@...

酒を飲み、パチンコを打ち、そして玉ねぎを切る。『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』にゃんたこ エッセイ本 感想

どこかでいろんなものと比べてしまう瞬間がある。そんなくだらない相対的な世界の中で絶対的なにゃんたこさんの生き方は私の眼に美しく映ります。『つゆだく納豆的幸福論』を唱えるような人がこの世界にいることが絶対的を求める私の人生においては朗報なんです。相対性理論が好きなわりに、生き方が絶対的なところも好き。

先にあるのは自由か絶望か。『進撃の巨人』を解剖。人々を惹き付けるの魅力は?アニメ・漫画

『進撃の巨人』を描いている諌山創さんが恐ろしい作家さんであることは明白ですが、一番恐ろしいのは今作がデビュー作だということ。ぜひアニメと漫画の両方でこの作品の魅力を体感してください。謎を、絶望を、世界をその目に焼き付けてください。

【小説】罪は太陽のせい?不条理を描く『異邦人』カミュ 感想レビュー

僕の低能な頭では十分に理解することができなかった気がします。気軽に読んでみたら、とんでもなく度肝抜かれる作品で新しい価値観を植え付けられました。社会からの疎外感、世界への違和感、人々との価値観の乖離、こんな気持ちを抱いている人にとっては『異邦人』という作品がとても腑に落ちるものなのかもしれません。

自分にしかできないことがあるか?小説『愚者のエンドロール』米澤穂信 感想・評価

米澤穂信さん描く<古典部>シリーズの第二弾、小説『愚者のエンドロール』を読んだので感想を書き殴ります。『氷菓』よりもミステリー色が強めで、理解が深まるほど面白さに気づく。二周、三周と読み重ねるほどこの作品の魅力というものが自分の中で増していきます。<古典部>シリーズの世界に溺れてください。

きっと十年後、この毎日のことを惜しまない。小説<古典部>シリーズ『氷菓』米澤穂信 感想・評価

「わたし、気になります」好奇心旺盛お嬢様に振り回される省エネ主義な高校生の物語。米澤穂信さん描く、”古典部シリーズ”第一作『氷菓』を読んだので感想を書き殴ります。 穏やかな謎解き、副題を考察するのも楽しい。青春の爽やかさも苦さも同時に楽しめて、日常的ミステリーを味わうことができます。

真相がいつも劇的とは限らない。米澤穂信さん描く小説『満願』感想・評価

人間の闇を覗いてみたくないですか?ミステリーの王、米澤穂信さん描く『満願』を読んだので書き殴ります。人間の根底に潜む闇が垣間見えて、読み終わった後の凄み・余韻が格別。憂鬱な時に読んだら、より深く沈んで帰ってこれないかも。一冊にこんなにも詰め込めるのか!というくらい様々な感情を味わえます。
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心理学初心者に抜群におすすめ!『すごい心理学』内藤誼人

内藤誼人さんの『すごい心理学』を読んだので、感想を書き殴ります。ページをめくる手が止まらない、難しいよう言葉が少ない、解説が丁寧1テーマ2~4ページの簡潔さ。心理学を学習している人というよりも、「心理学には興味あるけど、難しそう…」という初心者の方にこそおすすめです。

真夜中に深く溺れて。小説『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子 感想・評価

作品としても充分に楽しめる内容でしたが、それ以上に自分の心を抉り取られて見透かされているような作品でした。強さと弱さを同時に兼ね備えて、人生を歩む登場人物たちの姿は魅力的に映りました。真夜中に読むにはこれ以上ない作品ですね。また眠れぬ真夜中に読みたいと思います。
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