僕達と、育ち続ける物語。「続・終物語」アニメ映画化の感想・評価

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こんにちは‼︎

引きこもってアニメばかり見ているAsh(アッシュ)@oborerublogです。

今回は僕の大好きな物語シリーズの「続・終物語」がアニメ映画化されたということで観に行った感想について語っていこうと思います。

多少のネタバレはご容赦ください。

時系列のおさらい

時系列がごちゃごちゃで知られる物語シリーズ。「続・終物語」の位置としては「終物語」と「花物語」の間。

「終物語」での扇ちゃんの件が解決し、阿良々木くんたちが卒業を迎えた後の物語になります。

 

心残りの物語(こよみリバース)


「続・終物語」は簡単に結論から言ってしまうと、阿良々木くんの”心残り”の物語です。

私立直江津高校を卒業して大学の合格発表を待つ空白の時期。誰しも高校生活を思い返すことでしょう。完璧な高校生活を送れる人なんてそうはいません。

鏡の反射率はおよそ80%、残りの20%は跳ね返らず吸収される。その本来吸収され跳ね返ってこなかった光を掬い上げて鏡の世界にしてしまった。

高校時代の置き去りにしてしまったものや忘れたかったもの、そういった心残りを鏡という媒体を通して持ってきてしまった。

それだけの物語です。

 

映画化でもブレない阿良々木語り

最初の導入はもちろん阿良々木くんの語りで始まるのですが、いきなり紙芝居演出。

まさか映画化したのに紙芝居が大半なんてオチはないよなと不安を抱かずにはいられない冒頭だった。

始まってすぐ、阿良々木くんが直江津高校で関わってきたキャラクターたちの紹介が。

僕は今まで物語シリーズはキャラが少ないイメージでしたが、いざ振り返ってみるとこんなにいたか…と驚きました。

まぁ、こんなに続いていることを考えれば少ないと考えるべきかもしれませんね。

 

裏面のヒロインたち


今回の鏡の世界で映したキャラクターたちはなんらかの形で変化していた。ただそれは鏡で逆転したわけではなく、キャラクターたちの裏側を映し出したものだった。

 

阿良々木火憐

蜂に刺された大きい方の妹。今まではそういう認識だったが子どもらしい性格にアジャストする身長になってしまったていうか、全裸で平然と会話してて下着姿になったら見るなと怒り出すってどうなってんだ。

 

阿良々木月火

Twitter 西尾維新アニメプロジェクト

不死鳥そのもの小さい方の妹。月火だけは唯一変化したことがなかった。それは裏がないずっと表の存在だから。

全裸で兄の顔を洗い、目潰しをする。いや、ヤバイやつじゃん。裏があったら裏の方がマシなんじゃ…と思わざるを得ない。

毎日そんな振る舞いなのだとしたら、月火24時間密着とか観てみたい。さぞ恐ろしいことだろう。

 

斧乃木余接

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専門家の童女(童女の専門家ではない)。斧乃木ちゃんは表情がでないという縛りが無くなり若干顔が引きつっていたような気がするけれど表情豊かになっていた。本当にキメ顔をする日が来るなんて…

今回は阿良々木くんのサポート役として活躍していたので登場回数も比較的多かったのが嬉しかったですね。

それにしても、斧乃木ちゃんと阿良々木くんの掛け合いはおもしろい。中盤からは異変を感じ取って元の無表情スタイルに戻ってしまったのが残念でした。もう少しだけ見ていたかった。

鏡の中では斧乃木ちゃんが言うところのお姉ちゃん、影縫余弦さんを思わせるようなパンツルックや服の色合いをしていましたね。

 

八九寺真宵

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神ました。ということで、北白蛇神社の神様となった八九寺は事故に巻き込まれていなかった姿、21歳の八九寺真宵おねーさんになっていました。

傾物語以来の登場。阿良々木くんが八九寺を襲うのではなく、八九寺が阿良々木くんを襲うというカオス構図でした。噛みましたトークも見たかったですね。

 

神原駿河

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神原の裏面は猿の左手、レイニーデヴィル。神原×阿良々木の掛け合いが個人的に大好きなので欲しかったなーという感じですね。まぁ花物語に繋がるのでそれまでとっておくということで良しとしましょう。

 

羽川翼

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猫に魅せられた異形の羽を持つ少女。羽川翼も神原と同様にブラック羽川として怪異化していました。

神原も羽川も怪異化という形ではなく、裏面には何があるのか見てみたかったですね。と思ったら後半出てきましたよ、ロリ羽川が。こちらも八九寺と同じく傾物語以来の登場でしたね。

 

千石撫子

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蛇に巻かれた少女。千石撫子はクチナワとして君臨していた神様の姿でした。囮物語のときと違ったのは髪型ですね。前髪だけでなく全体に短くなって、ベリーショートになっていました。

囮物語の対立していた構図に対して、今回は阿良々木くんに協力的でしたね。鏡の語源は蛇目(かかめ)ということで、クチナワさんは鏡の専門家でした。

クチナワ×阿良々木の「鏡は何を映すのか」問答が個人的に好きかな。

 

老倉育

Twitter 西尾維新アニメプロジェクト

唯一、怪異と絡んだことのない幼馴染。老倉育、オイラー、ハウマッチ。終物語でやっとようやく笑顔を見ることができましたね。

私、とっても幸せなのに——こんなの、全部嘘だって思ってる。

老倉育

この物語で間違いなくダントツで完璧な幸せを獲得していながら、かえってそれが観ている側にとって辛いものになっていました。

元の世界でも本当に老倉には幸せになってほしい。

 

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは人間としてお城に住んでいました。

神原や羽川、撫子の怪異化とは逆パターンです。ただキスショットの場合、元に戻ったという方が正しいですね。

恐ろしいのはその美しさにを目の当たりにすると見た者は自傷行為に及んでしまう。存在が災害レベルです。

実際、阿良々木くんも顔を合わせなかったものの行動や思考が正常ではなくなっていました。人間の頃の方が吸血鬼の頃より凄まじいですよ。ホントに。

今回、忍野忍は出てきませんでした。贅沢を言えば、映画館の大きなスクリーンで「ぱないの!」が聞きたかった。

 

臥煙遠江

サルの左手を持つ神原駿河の母にして、専門家の元締めで何でも知ってる臥煙伊豆湖の姉。終物語まで観てきた人たちなら臥煙遠江が故人であることは明白だと思います。鏡の世界で鏡に映らなかったのもそのためかもしれません。

「だ・か・ら。知ってるとか知らないとか、そーゆーのはどーでもいいんだって。大事なのは、理解するかどうか。知ってようが知ってまいが、その知識を活用できなければ宝の持ち腐れだし、変に知らないからこそ感覚的に理解しやすいこともあるしな」

臥煙遠江

『なんでも知っている』臥煙伊豆湖、『何でもは知らない』羽川翼『何も知らない』忍野扇。

物語シリーズには知識についてさまざまな論理を持つキャラがいるけれど、それらをどーでもいいという臥煙遠江。

他のキャラたちとは明らかに雰囲気が違う。

そもそも終物語ですでに亡くなっている手折正弦や八九寺が地獄で登場とかなら納得できるけど、フツーに出てくるなんてなんでもありすぎる。

見ていたらだいたい分かるなんて超天才というか、反則技もいいいところな気がする。

 

忍野扇

阿良々木暦が生んだ怪異。扇ちゃんは変わらずでしたね。

変わったのは立ち位置でしょうか。終物語までは敵対するポジションにいたと言うとなんだか違う気もしますが、味方をするというわけではありませんでした。

しかし、今回は完全に阿良々木くんの味方でしたね。レイニーデヴィルに相対した阿良々木くんを助けるようブラック羽川に指示していました。

事態の真相もほぼ全て扇ちゃんが解き明かしてしまったと言っていいでしょう。

心なしか優しくなったような気がします。

 

専門家たち

放浪中年・忍野メメ、詐欺師・貝木泥舟、暴力陰陽師・影縫余弦、人形使い・手折正弦、元締め・臥煙伊豆湖。

今回、専門家連中は全く出てきませんでした。彼らの裏面も見てみたかったですね。これからの物語で明らかになるんでしょうか?楽しみです。

 

戦場ヶ原ひたぎ

阿良々木くんの彼女という主要メンバーでありながら最後しか登場させてもらえない戦場ヶ原ひたぎ。

ラストだけ登場して物語を締めるといは、なんておいしい役なんだ。

 

鏡の中の表現

当たり前の話ですが映像や声のアニメと文章の小説とでは表現の仕方は異なりますよね。

特徴的な例が鏡の中のセリフです。

 

モヤがかかったような声

映画では鏡の中に阿良々木くんが迷い込んで、最初に火憐ちゃんと遭遇しますがちょっと違和感を感じるんですよね。なんかこうセリフにモヤがかかっているような。このなんかおかしいと思わせる演出が製作陣の狙いだったのでしょう。

 

読みづらい左右反転

一方で原作ではなんと恐ろしいことに阿良々木くん以外のセリフが左右反転します。読みづらいなんてレベルじゃないよ。途中からは阿良々木くんの語り手権限で修正されましたが、最後まで左右反転が続いていたら読み切れる自信がありません。

 

世界五分前仮説

『世界は五分前に創られたものである』

そんな理論が世界五分前仮説というもの。んなわけねぇよ。というのが当然ですが、不思議なことに反論することはできないんです。過去の出来事も記憶もすべて五分前に創られたものだからと正当化されてしまうから。

『続・終物語』の鏡の世界が出てきた時にこの仮説を思い出しました。

実際に鏡の世界は阿良々木くんが創ったものでその世界には過去なんて存在しませんが鏡の世界の住人は自覚できません。

ただ、世界五分前仮説とは違い不完全な鏡の世界はだったので若干のパラドックスに違和感を覚えるキャラもいましたね。

斧乃木ちゃんはなぜ阿良々木くんのことを『鬼のお兄ちゃん』と呼んでいるのか自覚できていなかったし、老倉は阿良々木くんとイチャイチャしながらも自分の振る舞いに疑問を抱いていた。

考えると恐ろしいですよね。この五分間以外はすべて嘘ということになってしまうんですから。

気になった方は世界五分前仮説について調べてみてください。なかなか興味深いですよ。

 

原作を読んでると数倍増しでおもしろいよ

『終物語』まで見たアニメ勢には『続・終物語』は非常に楽しめる作品だったと思うのですが、原作を見ているとさらに楽しむことができます。

特に『業物語』、『結物語』を見ているとまた違った視点が生まれてきます。

  • キスショットの人間だった頃の詳細
  • 羽川は『続・終物語』の時点では未練があったかもしれないが大人になったら…
  • 後日談で阿良々木くんはガハラさんに「これからもずっと一緒」とか言ってるけど…

原作を読んでいない方にはぜひ読んでからもう一度見て欲しいですね。

 

安定のシャフト

物語シリーズを制作しているシャフトですが、今回も安定の独特の演出でしたね。

最後、ガハラさんの”シャフ度”で締めてくれたのは個人的に嬉しかったですね。

 

終わらない物語

『終物語』で綺麗に終わりながら『続・終物語』というおまけが出てきたわけですが、それでも終わらないのが物語シリーズです。

僕が生きているうちに完結することを願っています。

まぁ、物語シリーズ好きには最高だよ。

 

まとめ

緩い企画だったけど大丈夫だったね。

 

最後まで読んでくれてありがとね。Ash(アッシュ)@oborerublogでした。

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