酒を飲み、パチンコを打ち、そして玉ねぎを切る。『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』にゃんたこ エッセイ本 感想

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世界は救えないけど豚の角煮は作れる にゃんたこ

おはようございます。

スキニーパンツを履くと、ふとした時に自分がパンイチじゃないかと怖くなります。あっしゅ@oboreruashです。

予約していた、にゃんたこさんの『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』が届きました。

ので、感想を書き殴ります。

  • 超短編集で読みやすい
  • 文才を存分に発揮
  • 物事を絶対的に考えるようになる

即予約購入をした私の直感は間違いありませんでした。

にゃんたこさんの動画を見ている人なら買い一択です。

多少のネタバレはご容赦ください。

『にゃんたこ』とは?


YouTubeで日常の動画やゲーム配信などをしているYouTuberです。

一度見た方に説明は不要だと思います。

  • パチンコ
  • 玉ねぎ

動画はありのままの日常

犬の脱糞をカメラに収め、ピクニック用の水筒へ酒を注ぎ、料理をフライパンに乗せたまま食す。

映えばかり意識した承認欲求ダダ漏れ系YouTuberとは明らかに一線を画している。

加えて、垣間見える文才。

酒に溺れる人の表現力とは思えないような魅力的な言葉がいくつも私の心にも刺さりました。

その背景には培ってきた膨大な文章量があり、小説を紹介する動画もあります。

そこでは数多くの書籍を紹介し、まるで酒とは縁がない文学少女のような一面も見せ、今までの圧倒的文才の理由を視聴者に顕現させました。

その小説紹介の動画の影響で私は『異邦人』という作品に嵌り、一時期、太陽が怖くなったことがあるのも良い思い出です。

酒に溺れる友人も読書家の友人もいる私ですが、その両方を兼ね備えている人は未だかつて出会ったことがありません。

今回のエッセイではその『にゃんたこ味』がより溢れてます。

私がチャンネル登録している数少ないYoutuber。

文才爆発!超短編集

私はこうやってブログを綴っているわけですが、こういう文才の持ち主を目の当たりにすると程よく絶望します

それくらい私はこの人を魅力的に思い、紡ぐ文章に気づくと引き込まれている。

エッセイの中身は一題2,3ページほどの超短編集。

Youtube動画の簡潔な構成をそのまま引き継いでいるようで、にゃんたこ成分を存分に感じ取れます。

Youtube を見て一日を終える廃人生活を送る私のような人間がサクサク読めるので、日本語を使用できる人間のおおよそは余裕で読めます。

あっという間に読み終えたにもかかわらず、読後感はめちゃくちゃスッキリです。

  • 人生
  • 感性
  • 価値観

超短編の中にこれらの要素が散りばめられていて、にゃんたこという人間をあたかも全て認識してしまったかのような気分。

会ったこともないのに。

後方腕組み彼氏気分。

読書しない廃人も余裕で読める。

相対的でなく、絶対的な生き方


絶対的とは、他と何事とも比べようない状況・存在であるさま。

つまり、相対的でないこと。

  • この前見たアニメよりこのアニメ面白いな
  • テスト平均点より高かった
  • みんながiPhoneだから私も買う

これらが相対的です。

他の物や人を比較対象にした幸せは長持ちしません。

個人的には煙草の一服と変わらないと思ってます。

自分がしたいから行動する、自分が好きだと思ったから好き、自分が嫌いだと思うから嫌い。

今回のエッセイの中にはそういった思考がいたるところで顔を出します。

何を幸福とし何を不幸とするとするかなんて、私たち、自分自身が決められることなのに。幸福の追求なんて変だ。

『つゆだく納豆的幸福論』

私はもともと集団に属せないタイプなので、割と絶対的に生きている気がするのですが、にゃんたこさんは意識的に絶対的であろうとしている感じがします。

数多くの短編の中で『つゆだく納豆的幸福論』が一番お気に入り。

相対的な美しさを嫌うならば、相対的な美しさを知らなくてはならない。

『小顔矯正』

何も知らないのに批判することは愚か。

ただ嫌うのではなく、理解して嫌う。

世界で自分だけが嫌いでも、嫌いと言えるほど絶対的に嫌う。

好きなものを好きと言うのはよく言いますが、逆の考え方は私にとって新鮮でした。

私も小顔矯正しようかな。この時点ですでに絶対的ではない。

もしも今、社会人卒業アルバムに将来の夢という欄があるのなら、私は「全身タトゥーだらけのおばぁちゃん」と書く。なぜなら、かっこいいからである。

『夢は弁護士です』

全身タトゥーおばあちゃんのカッコよさは微塵も分からないけど、全く理解が得られそうにないことを実現したいという想いがカッコいい。

結局のところ物事はシンプル極まりなくて、尊重すべきは一つ自分の意志

友人でも愛人でも隣人でもない。

『隣人を愛せよ』の前にやることがある。

『自分を愛せよ』ってね。

絶対的な生き方は、もう私の理想。

まとめ


てな感じで、どうやら私はにゃんたこさんという人間が結構好きらしい。

  • 学生
  • 社会人
  • ニート

何歳であろうと、どんな職業に就いていようと、どこかでいろんなものと比べてしまう瞬間がある。

身長が低いとか、偏差値の低い大学に通っているとか、人が抱える悩みの大抵は相対的。

そんなくだらない世界の中で絶対的なにゃんたこさんの生き方は私の眼に美しく映ります。

『つゆだく納豆的幸福論』を唱えるような人がこの世界にいることが絶対的を求める私の人生においては朗報なんです。

控えめに言って最高です。

相対性理論が好きなわりに、生き方が絶対的なところも好き。

重版出来おめでとうございます。

一方私は世界は救えないし豚の角煮も作れない。

最後に

ところで、”思春期クパァ”というパワーワードはいったい何を食べたら思いつくのか?

 

最後まで読んでくれてありがとね。

あっしゅ@oboreruashでした。

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