こんにちは!
建築学生ブロガー、あっしゅ@oborerublogです。
圧倒的衝撃と話題を築いた『進撃の巨人』。その魅力を改めて語っていこうと思います。
- 『進撃の巨人』をよく知らない
- 興味があるけど手を出していない
- どんな魅力があるのか知りたい
こんな初心者の方にこそ、読んでほしいと思い記事を作成しました。
ネタバレは最小限です。1巻で内容で扱っていることぐらいしか列挙していません。
なので、超絶ファンの方には物足りないかもですがご容赦ください。
この記事で分かること
私自身五本の指に入るほど大好きなアニメ・漫画の一つですが、誰にでもおすすめはしません。
人の好みは千差万別です。
- あらすじ
- 作品の魅力
- 面白くないと言われる理由
- 似ている作品
こんな感じで魅力だけではなく、ネガティブに感じた派閥の意見も取り入れつつどんな系統の作品を知ってほしいと思います。
諌山創『進撃の巨人』あらすじ
興味ある方ならおそらくなんとなくは理解していると思いますが改めて。
- 世界に巨人が出現
- 三つの巨大な壁を築く
- 人類は壁内で100年間安寧を手に入れた
- 超大型巨人の出現により平和は失われる
としましたが、正直なところあらすじを語るのは簡単ではありません。
なぜなら複雑すぎるから。
「ただ”人間vs巨人”のグロテスク漫画なんだ~」と”言うのは部分的には正解ですが、それだけではないのがこの『進撃の巨人』という作品なのです。
『進撃の巨人』の魅力
原作を全て読み、アニメも見ていると伝えたいことがたくさんありすぎます。
- 絶望の描き方
- 立体軌道
- 主人公の人間性
- 世界の広がり方
- 伏線回収
- 個性あるキャラクター
魅力が本当に多いです。
語れるだけ語っていこうと思います。
絶望感の圧倒的演出
巨人の恐ろしさは一巻から嫌というほど伝わってきます。
気持ち悪さを具現化したような見た目をした巨人。
その設定を改めて考えると凄まじいです。
- 3~15メートル(基本)
- 意思疎通は不可能
- 人を喰らう
- 全裸
- 頭を失っても絶命しない
- 繁殖方法不明
気持ち悪いという感情を引き出す要素しかありません。
加えて、見ただけで兵士の戦意を削ぐ醜悪な顔を持ち合わせています。
巨人に見つけられた瞬間や追いかけられるとき、喰らう最期の絶望感はどれだけ読み進めてもなれません。
それどころか、絶望感は読み進めるほど増していくくらいです。
絶望感・恐怖感という点で語るならば、漫画の方がより感じられると思います。
立体軌道装置の迫力
『進撃の巨人』の人気の根底の大きな一つとも言えるのが、対巨人戦闘用の武器である”立体軌道装置”の存在。
これは説明するよりもアニメ第1期のPVを見てもらった方が早いでしょう。
- スパイダーマンのような動き
- 特殊なブレード
- 二刀流
見ていて気持ちい要素満載。
かっこいいを詰め込んだアクションは絶対アニメで見ておくのをおすすめします。
立体軌道のアクションなしでは『進撃の巨人』は語れません。
主人公の弱さ
”死に急ぎ野郎”と同期から称されるほど、自由を求める強い意志を持つ主人公:エレン・イェーガー。
その強い意志とは裏腹に圧倒的活躍をした、成長したという描写が少ないように感じます。
少年漫画の主人公にはいろんなパターンがありますよね。
- 超絶努力型
- 最初から無敵型
- 突然才能開花型
まったく同じパターンの主人公は存在しませんが、大きく分けるとこんな感じになる気がします。
ただ、エレンはどれにも当てはまっていません。
捉え方にはよるかもしれませんが、弱さや後悔などが素直に描かれた主人公です。
もちろん血の滲む努力と目まぐるしい成長をしているし、力を手に入れたりするという主人公像の要素があるとも言えます。
『進撃の巨人』は個性豊かなキャラクターたちがいるので、エレンの人間的魅力が薄まっている感は否めません。
その人間臭さが読者・視聴者を違和感なく物語に引き込んでいるような気がします。
物語の展開力
巻・話数が進むごとに謎が明らかになっていきます。ただ、一つ明らかになると10個の謎が出てくる。
まさに謎が謎を呼ぶ展開。
明らかになったはずなのに、問題が増えたり苦悩が絶えなかったりします。
絶望を抜けた先がより絶望ということもこの作品においては珍しくありません。
これが『進撃の巨人』を読む手が止まらない理由のひとつになっていると思います。
未知の巨人という時点で世界観は確立されている気がしますが、徐々に謎は紐解かれ今まで見ていた景色も映り方が変わっていく。
そういった変化が本作の魅力でもあります。
鮮やかな伏線回収劇
『進撃の巨人』の最大の魅力と言われるのが鮮やかすぎる伏線回収劇。
あの時の話はここに繋がってたのか~!あのセリフはこういう意味が込められていたのか!と驚きの連続です。
なんの事前情報の無い初見の衝撃も素晴らしいですが、再度読み直した時には違う視点で楽しむこともできます。
- タイトル『進撃の巨人』
- 1話サブタイトル ”2000年後の君へ”
- 「駆逐してやる、この世から一匹残らず」
印象に残るセリフ回しやよく分からないタイトルなど、いろんな情報が一巻にはすでに詰まっています。
ここまで一巻が緻密に作り上げられている作品を私は他に知りません。
小説で言うと、伊坂幸太郎さんの作品を見ているよう。
最後まで見て・読んだ後はもう一度読みたい!と思うこと間違いなし。
一人ひとりの価値観の描き方
巨人という共通の驚異があれば、人類は一致団結して巨人を殲滅させようと試みそうなものです。
しかし、そううまくはいきません。
- 壁の外に出ない方が安全と唱える者
- 壁外に出て自由を求め者
巨人との向き合い方をとっても一つになることはできません。
現状裕福で満たされている貴族的立ち位置の人はできるだけ人類と巨人との境界である壁から離れた内地で変化のない暮らしを望んでいます。
一方で絶対的な自由を求め、命を人類のために捧げる主人公がいたりと壁に囚われた状況ですら人類の足並みは揃うことはありません。
また、同じ壁外に出る仲間内でも作戦中に亀裂が生まれることも。
- これ以上の犠牲を生まないために撤退
- 犠牲を出してでも調査を進める
人類を救うために心臓を捧げている兵士の間ですら、こういった派閥は生まれてしまいます。
これには経験だったり判断力などが原因の一つではあると思いますが、私はそれが一番の要素だとは思いません。
そもそも目的が違うからです。
- 謎を解き明かす
- 未知の景色を見る
- 自由を手に入れる
同じ瞬間に手を取り合い同じ相手を前に戦っていても、その先に見ているものが違っています。
どんな絶望の淵にいても、人類は完全に同じ方向を向けない。
一人ひとりは間違っていないのに結論は一つには収束していかない、人類の悪性が顕著に表れている作品だと感じます。
面白くないと言われるのはなぜか?
どんな作品にも「面白くない…」という層は一定数います。
その人たちが悪いわけではないし、面白いと言っている人が正義だとも思いません。
ただ、作品が自分に合わないだけです。
『進撃の巨人』に関しては、こんな人たちが面白さを享受できない層だと考えてます。
- 最後まで読んでいない
- グロテスクな表現が苦手
- ホラー要素に耐えきれない
- 展開の変化が許せない
- 内容が難しい
漫画を読んでいる理由なんて普段は考えもしません。
でも、実際には暇つぶしに読んだり、重厚なストーリーを堪能したいなど漫画を手に取る理由はさまざまです。
それでも、この作品を全人類にオススメします。
私が度肝を抜かれた衝撃をぜひ体感してほしいです。
似ていると思う作品は?
『進撃の巨人』に似ている作品を挙げよ。
そう聞かれても、これは唯一無二の作品だとしか答えられません。
ただ、興味がある人にとっては作品を構成する要素がどんなものか気になるものですよね。
まず価値観に関しては、『HUNTER×HUNTER』に近しいモノを感じました。
非情な展開もそうですが、読み進めるほど蟻編(キメラアント編)で感じた心苦しさを抱きます。
絶望感という点で重なった作品は『新世界より』。
重厚すぎる世界観や常に漂う不穏な空気感はどこか似た雰囲気を放っています。
特に毎回更新してくる絶望には鳥肌がずっと止まりません。
伏線の散らばり具合はまさしく『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』と同じ。
物語後半が終盤に差し掛かるほど、各話に隠されたていた本当の意味が明らかになっていきます。
ただ、結局は似て非なるもの。
要素だけを抽出したときに似ていたというだけです。
まとめ
『進撃の巨人』を描いている諌山創さんが恐ろしい作家さんであることは明白ですが、一番恐ろしいのは今作がデビュー作だということ。
ぜひアニメと漫画の両方でこの作品の魅力を体感してください。
謎を、絶望を、世界をその目に焼き付けてください。
私の中でアニメ部門・漫画部門ともに五本の指に入る作品。
なぜこれほどまでに作品に取り憑りつかれてたのか?
結局、ハッキリとした答えは浮かんできませんでした。
ただ自分が嫌いなこの世界が生きるに足らないとエレンに証明してほしかっただけなのかもしれません。
こんなに最後まで読み切りたいと思ったのは、『HUNTER×HUNTER』以来です。
最後に
現実で立体軌道装置使ってみたい。
最後まで読んでくれてありがとね。
あっしゅ@oborerublogでした。
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