おはようございます。
あっしゅ@oborerublogです。
働きながら1ヵ月で簿記2級を取得しました。
ので、学習方法から取得した後日談まで細かく共有できたらと思います。
- 独学かスクールか迷っている
- 短期間で合格したい
- 学習方法の具体例が知りたい
- テキストは何を使用すべきか
上のような悩める方へ寄り添える記事になれば幸いです。
簿記2級は企業から最も求められる資格と日本商工会議所が謳っているほど、社会人にとって有利になる資格の一つ。
経営状況を把握することができれば投資や就活の際に必ず役に立つでしょう。
まだ見えない景色を見に行きましょう。
結果:74/100点で合格
暇なので簿記2級合格してきました😆
結果は74/100点
第1問 20/20点
第2問 12/20点
第3問 16/20点
第4問 20/28点
第5問 6/12点学習期間は1ヶ月、3級から考えると1ヶ月半くらい
ギリギリだったけど70点以上は100点と一緒✌️
— あっしゅ☘️意識低い系ブロガー (@oborerublog) November 8, 2021
ギリギリでした…危ない。
- 商業簿記:48/60点
- 工業簿記:26/40点
対策をしたはずの工業簿記で失態を犯してしまいました。
しかし、70点以上が合格ラインの簿記において74点も100点も合格には変わりありません。
とにかく目指すべきは合格です。
短期合格より深い理解の方が大事だ、と思っている方。
それは合格した後でも遅くはないでしょう。
短期で合格してから時間をかけて簿記の範囲にとどまらず学習すればいいんです。
前提条件は簿記3級の取得
いきなり簿記2級に挑戦するのは結果的に効率悪化を招きます。
焦りは禁物です。
テキストは3級の知識が備わっている前提で論述されます。
3級の論点で毎回足踏みするのは非効率でしかありません。
私は前回の記事で『勉強期間14日で現場監督が働きながら簿記3級を取得する。社会人でも2週間独学でOK!』という記事を投稿しました。
14日という短期で簿記3級は取得できます。
何よりも、簿記3級に合格している事実は心強い根拠のある自信になります。
一つずつ進んでいくのが一番効率が良いんです。
簿記2級は独学でOK
独学で全く問題ありません。
市販のテキストと問題集で十二分に対応できます。
逆に独学で不十分だと思うのは以下の3資格。
- 簿記1級
- 税理士
- 公認会計士
独学で1ヵ月で済む学習にお金を消費するのは得策ではありません。
悩んでいる方は何も考えず今すぐテキストを購入して独学を始めましょう。
それくらい小さな悩みです。
テキストと問題集の選び方
テキストと問題集は『みんなが欲しかった』シリーズ一択です。
- 商業簿記:教科書
- 商業簿記:問題集
- 工業簿記:教科書
- 工業簿記:問題集
この4冊のみ購入・学習します。
逆にこれ以外には手を出さないことがミソです。
これらの教材のメリットは以下の通り。
- 簿記2級範囲が網羅されている
- 丁度良いボリューム
- 模擬試験6回分掲載
私は4冊以外、テキストは勿論アプリも一切使用していません。
対抗馬としては2つ挙げられると思います。
- 『スッキリわかる』シリーズ
- 『合格テキスト・トレーニング』シリーズ
『スッキリわかる』シリーズは最低限で抑えられ若干の不足、『合格テキスト・トレーニング』シリーズは過度な充足度で長期学習向けという印象を受けました。
短期間の網羅を前提に学習計画を立てるのであれば、『みんなが欲しかった』シリーズが一番適していると思います。
他の教材を購入していれば合格していた、などということは有り得ません。
1ヵ月合格の学習スケジュール
ちなみに私はかなり落ちこぼれです。
- 資格は簿記3級のみ
- 大学は偏差値50未満
- 簿記とは無縁の建築現場監督
そんな私の学習計画を共有します。
恥ずかしながら、模擬試験の得点推移まで公開してます。
ここまでしてる人いる?
ざっくりとした計画は以下の通り。
これ以外は何もしていません。
私の全てです。
- 教科書
- 問題集
- 模擬試験1周目
- 問題集
- 模擬試験2周目
社会人が1ヵ月でできる量はこれくらいが限界でしょう。
STEP1:教科書の読み込み
教科書の学習期間の理想は10日ほど。
1日で2,3章進める計算です。
「ふむふむ、こんな勘定科目があるのか…」
くらいの気持ちで読み進めていきます。
- 見たことない用語を無くす
- 範囲と分量を把握する
上の2つを目標とします。
教科書の各章末にある問題は各章を読み終えた段階で解きます。
間違えたら戻って確認する程度で構いません。
とにかく新しい知識に触れまくりましょう。
注意点としては最後の章の参考まで必ず読んでください。
教科書の問題では出題はほとんどされませんが、問題集では当たり前のように出題されます。
そういった問題に当たった時に、「ああ、参考に書いてあった気がする」となれば最高です。
教科書は問題集や模擬試験を解いて、何度も戻ってくるのでここでは1周だけにしておきます。
STEP2:問題演習
問題集の学習期間の理想は15日。
この地点での定着度は20%あれば良い方です。
私は体感5%くらいでした。
教科書の終わりが見えてきたら問題集を始めてしまいましょう。
意識するポイントは2つ。
- 配点をイメージして解く
- 答えを見て納得できたら先へ先へ
例えば、第1問における商業簿記の仕訳は1問あたり5点という大きな配点です。
ここは後に完璧にしなければならない範囲なんだ…
という意識が問題に対する姿勢を変えます。
逆に第2問の連結会計の範囲で、連結精算表の最後に回答する利益剰余金の欄が埋まらないくらい大した問題ではありません。
解答を読んで理解して、すぐ次の問題へ行く潔さを持ちましょう。
続けて模擬試験も解いていくので、問題集も1周で構いません。
STEP3:模擬試験1周目
1周目は3日で終わらせます。
1日あたり2回分です。
目標は実戦形式の問題に慣れること。
- 解答の仕方
- 制限時間の意識
- 全体像の把握
この3点を大事にしましょう。
点数がどれだけ酷くても落ち込まないでください。
私の点数はもっと悲惨でした。
- 第1回:8点
- 第2回:14点
- 第3回:23点
- 第4回:26点
- 第5回:28点
- 第6回:24点
ここから合格しているのですから、焦る必要は全くありません。
必要なのは解説の熟読と教科書へ立ち返ること。
復習をするかしないかで天と地ほどの差を生みます。
STEP4:問題集で苦手解消
苦手解消の学習期間の理想は2日。
模擬試験を一通り終えたら、自分の苦手な分野が分かってくると思います。
問題集は第〇問対策と既に分けられていて、その中でも細かく対策できるように論点まで分けられています。
そういった点でも『みんなが欲しかった』シリーズは優秀です。
ここで苦手を撲滅していきます。
私の場合で言うと苦手分野は以下の3点。
- リース取引
- 外貨建取引
- 標準原価計算(差異分析)
苦手分野なので解答を覚えてしまうくらいに反復演習を重ねます。
そうすれば、もはや苦手分野から得意分野へと変貌を遂げているはず。
STEP5:模擬試験2周目
2周目も学習期間の理想は3日。
模擬試験2周目に突入します。
目標は満点です。
1度解いて、苦手も再復習した段階。
ここでは合格点を意識して緊張感をもって解いていきます。
とは言いつつも、私はこの時期になっても点数は芳しくありませんでした。
合格点に達したのは結局3回だけ。
- 第1回:39点
- 第2回:58点
- 第3回:75点
- 第4回:62点
- 第5回:78点
- 第6回:76点
それでも右肩上がりにこの数日で点数は飛躍しました。
ここまで確実にこなしていれば、合格点にまで点数を持ち上げられていると思います。
まだ、1ヵ月経過していない事実を噛み締め、自分を鼓舞していきましょう。
STEP6:試験本番
何も気にせず望んでください。
たった1ヵ月でここまで成長していることに自信を持ちましょう。
商業簿記・工業簿記に優先度・重要度はない
短期合格を狙っても学習の偏りはNG!
というのが、私の持論です。
- 工業簿記だけは完璧にする
- 連結会計は難しいから捨てる
「工業簿記は完璧にした!」からといって、本番で満点を獲得する保証にはなりません。
私も工業簿記はできるなとある程度の自信を持って臨んだ結果は26/40点。
商業簿記が8割とれていなければ不合格でした。
なので、模擬試験の1周目と2周目の間の苦手解消が1ヵ月学習では特に重要です。
これが全体の点数の底上げと得手不得手の偏りの解消をしています。
重要度もなければ、優先度もありません。
先に商業簿記の学習を始めたのには特に意味はないです。
ただ、いきなり両方進めるよりかは一方のペースが掴めてからが良いと判断しました。
何よりも短期学習における優先事項は実戦形式の問題に早く触れること。
ネット試験の活用必須
簿記2級においてネット試験の活用は必須と言って差し支えないです。
理由は難易度が大きく異なる場合があるからです。
筆記試験は年に3回行われます。
その中で2021年第157回の筆記試験では合格率8.6%という恐ろしい数字を叩き出しました。
過去10回を平均しても合格率20%ほど。
対して、ネット試験は合格率45%を推移しています。
どちらを選択するかは明白でしょう。
また、ネット試験はメリットだらけです。
- 自分で受検日を指定
- その場で合否判定が分かる
- 不合格してもすぐに再受験可能
考えるまでもありませんね。
日本商工会議所が出している合格率等です。
参考までにどうぞ。
まとめ感想
本記事のまとめです。
- 独学で十分対応可能
- テキストは『みんなが欲しかった』シリーズのみ
- 学習計画は実戦問題に早く触れるように
- ネット試験を活用する
簿記2級は最も企業に求められる資格と言われますが、実際どのくらい力になるのか分かりません。
大方、基本的な知識は身に付きました。
貸借対照表や損益計算書を読み込んで、自分がどのくらい理解できるのか試してみると良いと思います。
読み解ければ個人投資家への第一歩になるかもしれません。
おわりに
財務諸表読んで、偉そうに経済語りたい。
最後まで読んでくれてありがとね。
あっしゅ@oborerublogでした。
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